スペイン代表紹介
スペインサッカー連盟(RFEF)
愛称:「La Seleccion」「La Furia Roja」
設立・・・1913年
FIFA加盟・・・1904年
UEFA加盟・・・1954年
ワールドカップ出場・・・12回
FIFA世界ランキング・・・12位(2006/12/20)
国際試合通算成績
526試合 278勝 136分 112敗 1005得点 516失点(2006/11/19)
闘牛的ロマンサッカー
レアルマドリッドやバルセロナといったチームの活躍でサッカー大国として日本でも知られるスペインですが「クラブチームは世界最高峰だけど代表はイマイチ・・・」というのが世間一般の評価。たしかにワールドカップでは思うような結果を残せていませんが間違いなく彼らは優勝に値する魅力的なチームなのです。
その時々の監督にもよるので一概言えませんが、スペイン代表の特徴はクラブチーム同様攻撃的であること。守りを固めて少ないリスクで確実に勝つサッカーで結果を出しているチームも多いですが、スペイン人は選手も観客もとにかく攻めるのが好き!そんなサッカーを小さい頃から叩き込まれている彼らは前線に豊富なタレントを揃え、オフェンシブに戦います。
そしてスペイン代表の最大の魅力が華麗なボール回しであると私は思います。彼らは「自分たちがボールを持ってこそサッカーである」というのがモットーかのごとくパスを繋ぎボールをキープしながら攻撃を組み立てます。俗に言うポゼッションサッカーですが、相手を華麗にかわしながらボールを繋げていくスペインの攻撃はまさに牛をヒラリとかわす闘牛のようです。守備的な選手を含めたパス技術の水準は世界でも随一だと思います。
パスを繋ぐことにこだわり過ぎてか肝心のツメ(ゴール)が甘かったり、前がかりな為カウンターに弱かったりと欠点もありますが、ハマれば強力なそして見る者を楽しませる華麗な攻撃サッカーが展開されます。まさに体が効率よりロマンを取ってしまうスペイン人そのもののサッカーといえるのではないでしょうか。
先に挙げたレアルマドリッドとバルセロナをはじめ普段は超一流クラブで活躍する選手を山ほど抱えながら代表としては大舞台で結果を残せないスペイン。地域意識の強さから日本代表や他の強豪国のように国が一丸となって代表チームを応援する文化がないこと、政治力のなさ、ハードなクラブチームスケジュールの弊害などが原因に挙げられますが、やはり精神的な弱さが1番の理由だと感じます。
選手もサポーターも調子の良い時はノリノリだけどうまくいかないと弱気になってしまう国民性に加えて、大舞台ではプレッシャーで空回りして実力を出し切れないことが多いように思えます。下馬評が低いときでも強いメンタルでしっかり結果を出しているゲルマン魂ドイツと悔しいですが正反対なのでしょう。
でもそんなところも含めて私はスペイン代表が大好きです。いつかきっと自慢の攻撃サッカーで世界を制する日がくることを信じて止まないですし、彼らのためにもそろそろスペイン代表が日の目を浴びても良い時ではないでしょうか。「上手いけど勝てないサッカー」から「上手くて勝つサッカー」になる日はきっと近い。がんばれスペイン! Vamos a ser Campeon !(チャンピオンになろう!)