ドリームチーム
当サイトで度々紹介している「ドリームチーム」バルセロナとはどんなチームだったのでしょうか。今回はリーガエスパニョーラを語る上で欠かせないこの伝説のチームを詳しく紹介したいと思います。
クライフの思想
「ドリームチーム」とは1989年から1995年までオランダの名将ヨハン・クライフが監督を務めたFCバルセロナのことを指します。現役時代欧州最優秀選手バロンドールを3度も受賞したフライング・ダッチマン(クライフの愛称、空飛ぶオランダ人の意)が監督に就任後バルセロナは王座の座をレアルマドリッドから奪いリーガ4連覇、さらに念願のチャンピオンズリーグ優勝(1991-1992)も果たすなど黄金時代を築きました。その成績からわかるようにサッカー史に残る圧倒的な強さを誇っていたバルセロナですが「ドリームチーム」と呼ばれる所以はそれだけではありません。現役時代からクライフのサッカー哲学は「美しく勝つこと」でした。高い技術を持ったバルセロナの選手たちは常にボールを支配して非常に攻撃的に戦うクライフサッカーを実践し観るものを魅了したのです。強かっただけではなくそんなスペインサッカーの理想系ともいえるスペクタクルなサッカーを完成させていたからこそ彼らは今もなお「ドリームチーム」と呼ばれ続けるのでしょう。
フォーメーションとメンバー
FCバルセロナ(1989〜1995)
監督:ヨハン・クライフ
主な採用システム:4-3-3、3-4-3
ボールを自分たちがキープする攻撃サッカーを身上としていたクライフが採ったシステムは選手をワイドに配置した4-3-3や3-4-3でした。これらのシステムの鍵となるサイド攻撃を担うウイングには俊足のベギリスタインにブルガリアの英雄ストイチコフが配置され、中央ではデンマーク史上最高の選手と言われているラウドロップ(クライフバルサ前期)やブラジル代表エースのロマリオ(後期)が華麗なテクニックで躍動。中盤ではキャプテン バケーロや下部組織からの生え抜きアモール、そして「ドリームチーム」の心臓グアルディオラが君臨し素早いパスワークでゲームを組み立てました。フェレール、セルジの両サイドからの攻撃やリベロ クーマン(オランダ代表)のロングパス&ロングシュートと攻撃のバリエーションは豊富です。攻撃的なこのチームの後方は屈強なナダールやスペイン代表キャップ最多の守護神スビサレタを中心とした守備陣が支えました。国内外の稀代のスター達による攻撃サッカーはまさに「ドリーム」でした。
(各選手の詳しい情報は選手名鑑で!)